フラックス

鋳物製品の高品質化、信頼性の向上への要求が高まるにつれ、水素ガス及び介在物の除去、或いは合金の品質改良を中心とした溶湯処理を施して、高品質の溶湯を得ることが近年ますます重要視されています。アルミニウム鋳物の第一工程である溶湯の品質を改善する目的で添加され、御愛用いただいております。

溶湯清浄化用フラックス

除滓(介在物除去)・脱ガス(水素ガスの除去)を目的とした溶湯清浄用フラックス
主な使用目的

品名

適合合金 添加量
(%)
使用温度
(℃)
使用方法等 備考
除滓用
Na系
劇物 KK014-3 一般鋳物 0.2~0.5 650~720 散布、攪拌 低温用
劇物 KK043-T 0.2~0.5 680~730 散布、攪拌 PRTR対象
劇物 KK436 0.2~0.5 660~730 散布、攪拌、
インジェクション
PRTR対象
劇物 KK820-B 0.2~0.5 700~780 散布、攪拌、
インジェクション
兼Na添加
劇物フリー KK020 0.2~0.5 650~730 散布、攪拌 低温用
劇物フリー KK038-M 0.2~0.5 680~730 散布、攪拌、
インジェクション
劇物フリー KK731 0.2~0.5 700~750 散布、攪拌
除滓用
非Na系
劇物 KK760-A Al-Mg合金、展伸材 0.2~0.5 700~780 散布、攪拌
劇物 KK760-G 0.2~0.5 700~780 散布、攪拌
劇物フリー KK039-T 0.2~0.6 680~730 散布、攪拌 低公害型、低温用
劇物フリー KK050 0.2~0.5 700~800 散布、攪拌 低公害型
劇物フリー KK070 0.2~0.5 660~720 散布、攪拌 低公害型、低温用
劇物フリー KK765 0.2~0.5 700~800 散布、攪拌
劇物フリー KK900 AI合金全般 0.02~0.1 680~760 FF静波用
脱ガス用 劇物フリー KK310A AI合金全般 0.2~0.5 750~800 散布、攪拌

品質改良フラックス

主な使用目的 品名 適合合金 添加量
(%)
使用温度
(℃)
使用方法等 備考
結晶粒微細化
(α晶)
劇物 KK100-M2 展伸、鋳物 1、7種 0.2~0.3 700~750 押し込み Ti:B=10:1
劇物 KK103-M 展伸、鋳物 1、7種 0.2~0.3 700~750 押し込み Ti:B=10:1
劇物 KK200-K 展伸、鋳物 1、7種 0.2~0.3 700~750 押し込み Ti:B=20:1
- Ti-B 展伸、鋳物 1、7種 0.2~0.3 700~750 装入 母合金
Ti-B=5:1
共晶Siの改良 劇物 KK260-D 鋳物 2、4、8種 0.2~0.5 680~730 散布、攪拌 Na添加粉末
輸出禁止対象
PRTR対象
劇物 KK270-M2 鋳物 2、4、8種 0.2~0.5 760~800 散布、攪拌
劇物 KK270-N2 鋳物 2、4、8種 0.2~0.5 700~780 散布、攪拌
劇物 KKナフロートH-01 鋳物 2、4、8種 0.2~0.5 700℃以上 フロート、沈降 タブレット型
高温用
輸出禁止対象
PRTR対象
- Sr 鋳物 2、4、8種 装入 母合金
初晶Siの改良 - スーパーP(Ⅱ) 過共晶AI-Si合金 0.2~0.5 750℃以上 散布、攪拌 合金タイプ

不要成分除去用フラックス

主な使用目的 品名 適合合金 添加量
(%)
使用温度
(℃)
使用方法等 備考
脱Mg剤 劇物フリー KK031-B 0.5~1.0 740~800 散布、攪拌、
インジェクション
劇物フリー KK031-M 0.5~1.0 740~800 散布、攪拌
脱Ca剤 劇物フリー KK210 0.5~1.0 740~800 散布、攪拌、
インジェクション
劇物フリー KK220-M 0.5~1.0 740~800 散布、攪拌、
インジェクション
劇物 KK220-X 0.5~1.0 740~800 散布、攪拌、
インジェクション

灰搾り用発熱フラックス

主な使用目的 品名 適合合金 添加量
(%)
使用温度
(℃)
使用方法等 備考
灰絞り
(発熱用)
Na系
劇物 KK427-C 0.2~0.5 ドロスに散布、MRM使用
劇物 KK427-M 0.2~0.5 ドロスに散布、MRM使用
Fフリー
劇物フリー
KK427ーD 0.2~0.5 ドロスに散布、MRM使用
灰絞り
(発熱用)
非Na系
劇物 KK427-K 0.2~0.5 ドロスに散布、MRM使用
Fフリー
劇物フリー
KK428ーKT 0.2~0.5 ドロスに散布、MRM使用

炉壁滓除去用フラックス

主な使用目的 品名 適合合金 添加量
(%)
使用温度
(℃)
使用方法等 備考
炉壁滓 除去 劇物フリー KK495-G 800℃以上 滓に散布3~4時間
放置後に除去
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